第6回
KLホットスポット事情 その1
鈴村 瞬
 【KLのホットスポット】
 ホットスポットとは、無線LANなどのアクセスポイントを設置しインターネット接続サービスを不特定多数の利用者に提供している場所のことをいう。このホットスポット、KLではいたるところで見かける。
 小生の記憶が正しければ、KL最初のホットスポットは、モントキアラのStarbucks Coffeeだったはず。接続料無料、しかも当時のマレーシアでは貴重なブロードバンド。ノートパソコンを持参した老若男女がKL中から集結し、店内店外、所狭しと、むさぼるようにインターネットをしていた。無線LAN自体まだ一般的ではなかったので、店は無線LANカードを無料で貸し出したりもしていた。
 当時ホットスポットは日本でもまだ珍しかった。モバイルインターネット接続といえば、今のウィルコム、旧DDIポケットがおこなっていた「AirH"」(エアーエッジ)が主流であった。「AirH"」はPHSを利用した定額サービスで、接続スピードはホットスポットよりもずっと遅い。しかしそのぶん場所を問わず、電車の中だろうが、図書館だろうが、どこでも使えた。
 その後、マレーシアのホットスポットは着実に増えている。ホットスポットのプロバイダーも色々と選択できるようになってきた。昨年からは、KL近辺のホットスポットの充実にくわえ、利用できる地域がペナン、ジョホールなど地方都市にもひろがってきている。料金設定についても選択肢がだんだんと増えてきた。
 マレーシアでホットスポットを提供しているのは、TIME broadband、airzed、Maxis、tmnetの各四社。小生、すべてのホットスポットでお世話になっている。その印象をふくめ、それぞれ紹介してみよう。
 
 【TIME broadband】
 TIME broadband(http://timebroadband.time.net.my)は「zone」という、接続サービスを行っている。TIMENet系列。当初はStarbucks Coffeeの数店舗だけでしか利用できなかった。前述のモントキアラのスタバはその中の一つである。現在は以前に比べ利用可能なスポットがかなり増えてきているのだが、Starbucks Coffee中心の展開であることは今も昔も変わらない。その特徴は、接続料が無料であることだ。スタバでノートパソコンを持ったひとを多くみかけるのはそのためだろう。昨年までは「zone」の看板をかかげながら、無線LANを利用できないケースがしばしばあり、そして、ときに接続スピードが妙に遅かったりと、少し不安定な印象があった。無料なだけにやむをえないと思っていたが、今年になって改善されてきている。このごろは安定しているし速い。ウェブサイトでは最大2Mbpsの接続スピードをうたっているが、利用実感としては調子が良くて1.2Mbpsというところ。それでも自宅のstreamyxよりすっと速い。ホットスポットが使えるスタバは、混んでいてインターネットで長居するひとが多く、席がなかなか空かない。
 
 【airzed】
 airzed(http://www.airzed.com)は、その手頃な価格設定と絶妙なロケーションが特徴だ。年間契約であれば月あたりRM11.7。モントキアラのGloria Jeans CoffeeやバングサショッピングセンターのAustin Chase Coffeeなど、店内のノートパソコン利用に前向きなコーヒーショップで主に展開している。モントキアラのGloria Jeansにいたっては、ノートパソコン利用者用の机まで用意されている。
 接続スピードは最大1Mbps。といっても体感スピードは他のプロバイダーと比べ遜色はなく、昨年まではむしろ高速かつ安定している方に思えた。しかし、今年になってからは、同じairzedでも、自宅のstreamyxよりも高速のときもあれば、アナログモデムで接続しているがごとく遅いときもあり、ばらつきが激しくなってきている。
 airzedは年間契約をすると、アカウントが一つもらえる。翌年そのアカウントの契約を一年延長すると、さらに無料でアカウントをもう一つもらえる。すなわち2年目からは合計二つのアカウントを利用することができる。これは場合によっては重宝するかもしれない。
 またairzedのウェブサイトは秀逸だ。すっきりとしてあかぬけている。そして大変わかりやすい。申込などたいがいのことはオンラインでおこなえる。その方法もFAQに懇切丁寧な説明がある。airzedは料金にうるさいヘビーユーザー向けであると、個人的には思う。
>> 第7回「KLホットスポット事情 その2」 <<
     
 
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