第17回
「その後のJaring Wireless Broadband」
鈴村 瞬
 先日突然Jaring Wireless Broadbandにつながらなくなった。理由は、料金不足。前もって払っていた分が足りなくなったらしい。streamyxとは異なりJaringは利用料金前払制である。そこでMidvalleyにあるJaringの窓口におもむいた。支払いを済ませるとまもなく復活した。

 四月にJaringに加入して、かれこれ五ヶ月が過ぎた。その間、マレーシアのブロードバンド事情に特別な変化はない。ブロードバンドよりも3G携帯のほうがホットといえる。とはいえ、マレーシア最大のブロードバンドサービスstreamyxは、街のいたるところでプロモーションをしている。また、マレーシアで今もっとも話題のテレビ番組「マレーシアン・アイドル」のメインスポンサーはstreamyxだ。TV8を見ていると、ひっきりなしに「マレーシアン・アイドル」のコマーシャルがながれ、streamyxのロゴが画面を踊る。streamyxはかなり羽振りが良さそうである。それに比べてわがJaringはメディアへの露出は少ない。マレーシア国内でも、Wireless Broadbandをやっていることすら知らない人が多いのではないか。
 ところでJaringを五ヶ月間利用して思うことは、まずは価格設定についてだ。月にモデムレンタル代も含めてRM145は高すぎる。streamyxであれば実質RM88である。今の価格設定であれば、物好きな日本人くらいしか利用しないのではと、心配してしまう。JaringのWireless BroadbandはIP電話を使えることも大きなメリットだが、それを含めても割高感はぬぐえない。

 ちなみに日本への国際電話で5分25秒でRM1.38。確かに国際電話は安い。しかし、JaringのIP電話にはひとつ難点がある。音にクセがあるのである。アナログ電話とも携帯電話ともちがう、高音が強調された独特な音質である。自分はこれにいまだ慣れることができない。
 ここまで書くとJaring Wireless Broadbandは、なんかさっぱりのようだが、今のところトラブルはほとんどない。激しい驟雨のあと、一度だけ接続できないときがあった。また、八月のヘイズが荒れくるった時期、接続速度が遅くなった。しかしトラブルといえるようなのはそれぐらいである。無線ブロードバンドという目新しい技術だが、予想以上に安定している。streamyxを利用していたときは、月に一度は接続速度が極端に遅くなる時があり、それはだいたい数日間続いたのだが、Jaringではそのような現象はない。それを考えると、少しくらい費用がかさんでもこれでいいかなあと思ってしまう。

 その接続速度であるが、調子がいい日だと下りで1Mbpsをこえるときもある。下りが1Mbpsのスタンダード・パッケージを利用しているのだから、これは驚き。平均すると、おおむね400Kbpsから300Kbpsといったところか。

 「時には1Mbpsどころか2Mbpsをこえることも!」
 マレーシアでもブロードバンドはすっかり一般的になったが、小生、いまだアナログモデムでインターネットに接続するときがある。そして、いつも思うのはアナログモデムでも十分速いということ。回線が突然切れることもなく、きわめて安定している。しかも安価。マレーシアのアナログ電話回線は日本と比べて、勝るとも劣らずである。それを考えると、自宅ではアナログモデムでインターネット接続、そしてどうしてもブロードバンドが必要なときはスタバでホットスポットを利用、結局はそれで十分なのかもしれない。
     
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