クアラルンプールで治安が悪化
日本人ロングスティヤーも被害に
 NHKの安全情報によれば、マレーシア国内で銀行をでた日本人が強盗に襲われたり、暴走族による引ったくりや強盗事件が起きているという。

 実際に、銀行のATM(現金自動支払機)から現金を下ろしたばかりのロングスティをしている日本人が、引ったくりの被害に遭ったり、エスカレーターやエレベーターなどを利用した集団による抱きつきスリの被害に遭っている。また、銀行の窓口で1万リンギ以上の現金を引き出した日本人が、車で帰る途中、バイクの青年に「タイヤがパンクしている」と言われて運転席を降り、タイヤを見に行っている数秒の隙に現金が入った運転席に置かれたセカンドバックが盗まれると言う事件や、現金の入ったバックをトランクに入れたままコーヒーを飲んでいたら、戻ったときにはバックは消えていたという事件もあった。あるマレー人の実業家の話では「(ある特定の)銀行の窓口のスタッフか、後方にいるマネージャーが万単位での引き出しがあると外部にいる仲間に連絡して襲わせているらしい」ということだった。

 「その銀行は支払ったばかりの札束を直後に回収して業績改善に努めているのか、あるいは銀行員が犯罪シンジケートの一員となって情報を発信して小遣い稼ぎをしているのか、どちらかだろう」とも言っていた。
数千リンギ、何万リンギという現金を引き出すときにはボディーガードとなる人を同行する。現金を置いてある車から離れない。運転中はロックする。

 ATMで現金を下ろすときにも、払い出し金額を後方の人に覗かれたり、出てきた現金を数えたりすると、それを見ていた現地人が携帯電話で仲間に連絡する。エスカレーターに乗っていると、降りる間際になって前にいる人が手に持っているものを落としたり、靴紐を結ぼうとして、しゃがむ。後についた人はその人にかぶさるようになってしまう。そこを後ろから一人または数人でのしかかって、混乱している間にバッグの中から財布を抜きと取るというのが、基本的なパターンだ。これが、歩道橋の上だったり、エレベーターの乗り降りのときだったりと応用される。前後を現地の若者たちに挟まれる状況になったら、身体を横にしてかわすくらいの防御体制は取るほうがいいだろう。

 暴走族に関しては基本的には日本の暴走族と一緒だと考えるべきだ。日本では暴力団予備軍に見られているが、マレーシアでは犯罪集団そのものと考えてもいいだろう。麻薬や覚醒剤の常習者も多く、凶暴性がある。
マレーシアは安全な国という情報を信じて。マレーシアの人たちはみんな日本人には友好的ですという言葉を信じてきた日本人のロングスティのおじさんやおばさんが、仲むづまじく住宅街や繁華街を歩いている姿をよく目にするようになった。どこから見ても日本人という格好で、「大切なものはここに入っていますよ」と言わんばかりにバッグをぶら下げて、たのしそうに話をしながら歩いている。「無防備だなあ」、「いつかは引ったくりに遭うだろうな」と感じることが多い。

 「自分はマレーシアと親しい国の日本から来た、マレーシアが大好きな人なんだから、こんな年金暮らしの貧乏そうなおじさんやおばさんを襲うわけがない」とでも思っているのだろう。ちょっと慣れてきた頃の人が一番危ない。いかさま賭博だって、大多数の被害者は自分では貧乏旅行をしているバックパッカーで、財布には10リンギ札が数枚しか入っていない。格好だって汚れたTシャツにひざが破けたジーンズ。こんな自分が狙われるわけがない」と信じきっている若者ほど狙われる。「自分は大丈夫」と信じている人ほど犯罪者たちから見れば、狙いやすい、だましやすい、扱いやすいターゲットなのだ。

 マレーシアにおける日本人詐欺師の基本的なパターンは、自分はかって大手企業(商社が多い)の支店長(役員)だった。自分は(日本人会のような)信頼されている日本の公的団体と関係が深く、マレーシア政府の高級官僚や閣僚クラスの政治家、サルタンファミリーと親しい関係にある。政治家やスルタンと一緒の写真を見せたりする。最近では、自分が写っているほとんど「やらせ」のテレビのビデオを見せびらかす人もいる。そして、彼ら詐欺師たちはいいことしか言わない。「できる。問題ない」と言う。そして、自分はボランティアだから、信頼できる業者(人物)を紹介する。

 舞台として、5スターホテルのレストランや公的団体のロビーなどが使われる。高級日本料理レストランやカラオケラウンジに招待されたら要注意だ。

 
     
 
 
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