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| 検察は守屋幸子夫人逮捕で、守屋前次官の夫人の死を未然に防いだ |
防衛省の防衛装備調達をめぐる汚職事件で、前防衛事務次官の守屋武晶容疑者(63)とともに収賄容疑で守屋前次官の妻の幸子容疑者(56)も東京地検特捜部に逮捕され、取調べを受けている。
これまで汚職事件では、職務権限のある公務員や政治家が逮捕されることがあっても、公務員や政治家の妻にまて「身分なき共犯」が適用されることはなかった。これまで、夫の職権を笠に着て、贈賄側の業者におねだりをした妻の行為が問題になり、任意の事情聴取をすることはあったが、逮捕にはいたらなかった。たしかに、幸子容疑者は頻繁に単独でゴルフや飲食の接待を受けていた。検察は幸子容疑者が自ら積極的に接待を求めていたと判断して、逮捕に踏みきったとしている。しかし、そんな理由で終わるのだろうか。
防衛省に関する利権は自衛隊の装備だけでなく、駐留米軍に関する設備など、莫大な金額になる。一方で、装備内容や装備された武器などの配置や、調達した部品の機能や精度などは国家や日米安保上の機密事項であり、公表されないものが多い。その利権に高級官僚はもちろん、多くの防衛族と呼ばれる政治家たちが腐肉に群がるハイエナのように膨大な利権の一部に食いつこうと虎視眈々とうかがっている。結婚まで防衛庁の職員だった幸子容疑者はそうした防衛省内部の利権とそこに群がっている商社や政治家の事情をよく知っていた。
守屋前次官は妻もだが、米国に留学をした次女も「おねだり姫」であることが分っている。守屋前次官のファミリーは家族全員で防衛専門商社の山田洋行の元専務で日本ミライズの社長の宮崎元伸容疑者(69)におねだりとたかりをくり返していた。検察の調べでは、守屋前次官は宮崎容疑者の仕事にプラスになるような働きかけ、口利きをしてきたようだ。
ロッキード事件など過去の大規模な汚職事件では、国会議員の秘書や運転手が自殺と見なされる不自然な死に方をして、検察の捜査は行き詰ってしまうことが多かった。今回の防衛装備品汚職でいえば、放っておけば前次官の妻の幸子夫人が自殺して、「かわいそうに」ということになって、マスコミも野党もトーンダウンして、何となく幕がひかれるのかな?と思われていた。夫が国会で証人喚問を受け、逮捕された検察で次から次に証言の矛盾が指摘され、妻や次女のおねだりもテレビのワイドショーやニュース番組が、朝から晩まで毎日のように伝えている。夫が検察ばかりかマスコミや社会全体から糾弾され、避難されている。自身のゴルフ接待も週刊誌を中心にマスコミが叩いている。おまけに次女も批判の矢面に立っている。夫人を自宅に放っておけば、彼女は精神的にどんどん追い込まれていくことだろう。自分は社会正義の代弁者だと思い込んだ取材記者やレポーター、カメラマンたちが自宅を無神経に一日中監視していて、外にでれば質問の嵐だ。死を考えるのが普通だ。妻に自殺されたら、守屋容疑者の心理はどう変るだろう。マスコミは容疑者とその家族の心の動きにはまったく頓着しない。まともな神経の人間なら取材記者やレポーター、カメラマンの思考や行動が理解できないだろう。
普通の主婦ならば自殺をしてしまう。あるいは知りすぎた女として、暴露されたら困る何者かによって不自然な死を演出されるかも知れない。いずれにせよ、幸子夫人が死ぬのは時間の問題として、検察は先手を打って安全圏においたか、検察を動かしうる権力者が生殺与奪の権を握ったのかのいずれかだろう。
そして、なによりも怪しいのは,元防衛庁長官で福田内閣の財務相をしている額賀福志郎衆議院議員だ。守屋容疑者は証人喚問で、自身や宮崎元専務とともに額賀氏が宮崎容疑者の山田洋行の接待を受けたと証言した。宴席にはジェームス・アワー元米国防総省日本部長なども出席したという。ところが額賀氏は必死になって同席はしていないと言いつづけている。アワー氏まで引っぱり出して、出席していないことを証言させている。ただし、テレビのニュースを見ていた人たちの多くは、額賀氏の言っていることは正しいとは思わず、アワー氏も同じ穴のムジナ、へたをすれば米国で告発されるからあわててやってきたと思っている。アワー氏の日本への渡航費用、滞在費は誰がだしたのか?も気にかかる。
だいたい、大臣が宴席やパーティーに出席するのは、法律的に何の問題もないはずだ。それなのに、躍起になって否定しているから「背景にあるのは何だろな?」と不審視されてしまう。どうせ、否定するなら名誉棄損か侮辱罪で守屋氏を訴えて、自分の主張が正しいことを司法の場で証明すればいいのだ。自民党だって守屋氏が虚偽の証言をしたとして、議院証言法違反で告発すればいいのだ。ところが額賀氏も自民党も告訴の「こ」の字もしないのは何故だろう。司法が事実関係を捜査して事実が明らかになったら困るから、四方に告発できないとしか考えられない。
不思議なことに、野党の追及の矛先も急速に鈍ってしまった。所詮は、与党も野党も防衛予算に群がる有象無象のあつまりなのかと思ってしまう。素人目には守屋容疑者の証言が正しいと思う。額賀氏の言い訳のテレビ画像を観ていると、元農林水産相の赤城徳彦し氏の「法律どおりにやっています」、「たいしたことではありません」をくり返していた事を思い出す。顔つきも似ているし、同じ茨城県選出の衆議院議員という共通性もある。
久間章生などあやしい政治家は多い。小池百合子前防衛相だって、一皮剥いたらどうなるのだろう。 |
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