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| 第2回 |
| 2005年全日本GT選手権
(2) |
| マレーシアとセパン、備えあれば憂いなし |
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| 前田
利幸 |
「セパンサーキットってどこにあるの?」
2002年、全日本GT選手権唯一の海外ラウンドとして初開催となったセパンのレースを取材するため、初めてマレーシアに上陸することになった私。もちろんマレーシアやセパンについて、事前知識はまったくなかったが、経験上、「サーキットはたいていとんでもないところにある」と思い込んでいた。そこで、セパンを数度経験している知り合いのF1ジャーナリストに尋ねてみた。「セパンってやっぱり郊外にあるの? 空港から何時間?」すると、「いや、空港のとなりだよ。空港の外に出たら見えるからすぐわかるよ」と意外な返答。「えっ、それはラッキー! 有難う」安心した私は詳しいことを聞かずに電話を切った。なにしろ泊まるホテルは空港に隣接しているパン・パシフィックホテル。つまりこれ以上なんの情報も必要なかったので。
そして見知らぬ地に行くというのに、ガイドブック一つ目を通すわけでもなく当日を迎えた私。予定通り成田を出て、約7時間。クアラルンプール国際空港に到着した。そして空港の職員の方に「セパンサーキットへはどっちへ歩いていけばいいですか?」と聞いたところ、大変ショッキングな答えが返ってきた。「歩いては行けませんよ」「えっ・・・・、だって隣にあるんでしょ?」「隣といえば隣ですけど、車でも20分くらいかかりますよ」そして空港の外に出た私は驚愕した。隣っていうか、間になにもないだけじゃん! 確かに見えてはいるが、それはそれははるか遠くに・・・・。
我々レース取材者は観客の方と違い、朝早くサーキットに着き、帰りは夜遅くなる。サーキットはたいてい山の中等田舎の方にあるので、観客は最寄の駅まで送迎バスなどに乗って移動するが、そういう事情で我々は使えない。したがって自分の車で行くことが出来ない場合レンタカーは必須。「やばい! 国際免許をわすれた」。時はすでに遅しである。結局、同じホテルに宿泊しているとあるチームスタッフに土下座でお願いし、3日間同乗させてもらうこととなった。あ〜情けない。
あれから3年ぶりに、今年セパンのGTレースを取材することになった私。今回は入念な調査を行った。「なになに、国際空港とクアラルンプールを結ぶモノレールが出来たのか。ふんふん。タクシー代は非常に安い・・・と。サーキットにも、帰り待ちのタクシーがずいぶん増えた。へぇ〜」という具合に。こうして今年は、観光もかねてクアラルンプール市内に宿泊、セパンへはタクシーとモノレールを使って移動、と完璧な計画を立て充実した日々を過ごした。
そして、よくよく考えるとこの充実した日々は、他の諸外国のレース取材ではほとんどありえないことに気がつく。レンタカーでホテルまで1〜2時間の移動、しかも郊外であるため観光地には程遠い、というのが通常なので。したがって、レンタカーなしでサーキット取材と観光ができ、しかも経費は格安と、セパンは取材者が楽しく仕事できる数少ないサーキットなのだ。おまけに今では、我々取材者や関係者が使うサーキットの裏側の出入り口にまでタクシーがたくさん来てくれ、待つこともなくなった。さらに前回も書いたが施設の立派さは世界最高峰!(ちなみに、トイレにシャワールームがついているのが私の一番のお気に入り)
取材者のみなさん! 確かに海外レースの取材は大変だ、というのが我々の間の常識。しかしセパンに関しては非常に“快適”なので、ここだけは引き受けましょう! 私が保証します。
もっともこれは観客の皆さんにも言えることですね。F1も、モトGPも開催されていることだし、初めての海外レース観戦は、やっぱりセパンを第一にお勧めします。ただし“備え”は忘れずに。 |
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