障害者水泳
日馬プレス 渡邉明彦
 

 障害者の水泳競技の国際大会はパラリンピック、フェスピック、世界ストーク・マンデビル競技会などの総合的な大会の外、1994年にはじまった国際パラリンピック競技会主催の世界選手権があります。
 2002年のフェスピック釜山大会では知的障害者の水泳も公開競技と実施されています。
 日本では昭和39(1964)年の東京パラリンピックと翌年催された第1回全国身体障害者スポーツ大会がはじまりでしたが、その後、しばらくは全国規模の大会はありませんでした。昭和59(1984)年、日本身体障害者水泳連盟が結成され、同年に第1回日本身体障害者水泳選手権大会が開かれました。これからは毎年開催され、連盟への参加団体も会員数も増加しています。
クラス分け
 特に様々な障害のある選手たちが参加する水泳では、骨関節障害から中枢神経障害、視覚障害といった障害を一つに統合する機能的なクラス分けが行なわれています。
 日本では、日本身体障害者水泳連盟独自の「JSFDクラス」と国際パラリンピック水泳委員会「IPC」に準じた「JPクラス」がある。

JPクラスでは
S:クロール、背泳、バタフライ(300点満点)

  点数   
1.肢体不自由 66点以下 最重度四肢麻痺
2.肢体不自由
66〜90点 重度四肢麻痺
3.肢体不自由 91〜115点 四肢の重度な切断や奇形、四肢麻痺
4.肢体不自由
116〜140点 四肢麻痺 三肢〜四肢の切断や奇形
5.肢体不自由
141〜165点 体幹と両下肢の完全障害
6.肢体不自由
166〜190点 軽度体幹障害と両下肢完全障害、重度片麻痺、小人症
7.肢体不自由
191〜215点 両前腕切断、両大腿切断、片麻痺
8.肢体不自由
216〜240点 両下肢麻痺、片上腕切断、片上肢完全麻痺
9.肢体不自由
241〜265点  片下肢完全麻痺、片大腿切断、片前腕切断
10.肢体不自由
266〜285点
(‐15点未満も含む)
片下腿切断、片側の上肢または下肢の軽度な障害
11.視覚障害
視力0〜光が分かる程度
12.視覚障害
視力0.03以下、あるいは、視野5度以下、または、その両方
13.視覚障害 視力0.01以下、あるいは、視野20度以下、または、その両方
 
SB:平泳ぎ(290点満点)
  点数   
1.肢体不自由
66点以下 重度四肢麻痺
2.肢体不自由
66〜90点 四肢の重度な切断や奇形、四肢麻痺
3.肢体不自由
91〜115点 四肢麻痺、三肢〜四肢の切断や奇形
4.肢体不自由
116〜140点 体幹と両下肢の完全障害、重度片麻痺
5.肢体不自由
141〜165点 軽度体幹障害と両下肢完全障害、重度片麻痺、小人症
6.肢体不自由
166〜190点 両前腕切断、両大腿切断、片麻痺
7.肢体不自由
191〜215点 両下肢麻痺、片上腕切断、片上肢完全麻痺
8.肢体不自由
216〜240点 片下肢完全麻痺、片大腿切断、片前腕切断
9.肢体不自由
241〜275点
(‐15点未満も含む)
片下腿切断、片側の上肢または下肢の軽度な障害
10.視覚障害
視力0〜光が分かる程度
11.視覚障害
視力0.03以下、あるいは、視野5度以下、または、その両方
12.視覚障害
視力0.01以下、あるいは、視野20度以下、または、その両方
 
SM:個人メドレー
 SとSBのクラスから平均的に決められる。
 
規則:
原則的には一般の競泳競技規則に准じて行なわれます。しかし、障害の種類や程度に応じて、一部規則を変更して行なっています。例えば、視覚障害選手の場合、ターンやゴールタッチの際に壁に激突して怪我をする恐れがあるので、アシスタントが合図棒(1m前後の棒の先に、円柱状の発泡スチロールを固定したもの)を用いて、タッピング(泳者の頭を叩いて壁が近いことを知らせる)することが認められています。また、下肢に障害があってスタートの飛びこみが出来ない選手は、水中スタートが認められている。
 
 
 
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