"劇場に出かけてみませんか" について
滝口 健
 
2005年
最終回
ショウ・マスト・ゴー・オン〜お別れにかえて
「おかしな二人(女性版)」
#30
まだまだ、これからの児童演劇〜Jalan Impian #29
「手作り」のフェスティバル〜
Malaysia Dance Festival 2005
#28
Krishenの魂は受け継がれる〜
Directors Workshop 5
#27
ついに、扉が開かれました〜
Kuala Lumpur Performing Arts Centre
#26
シンガポール・アーツ・フェスティバル #25
追悼 Krishen Jit #24
マレーシア舞台芸術の底上げのために〜
BOH Cameronian Arts Awardをめぐる論争
#23
最近、マレーシア映画が元気です〜演劇と映画の密接な関係〜 #22
未来の演劇人を育てるために 〜マレーシアの児童演劇 #21
自分を表現する言葉〜The Actors Studio "Hamlet" #20
2005年、マレーシア演劇界を展望 #19
 
2004年
  #18
希望と混乱と〜2004年回顧 #17
自分たちの文化のない国〜 Dramalab
「Notes on Life & Love & Painting」
#16
家族の再会〜Instant Cafe Theatre Company「ROADTRIP」 #15
Malaysianであること、その意味〜 Life... Sdn. Bhd. 2 #14
  #13
Five Arts Centreのコミュニティ・プロジェクト #12
「一人芝居二題」 #11
マレーシア舞台技術者協会 #10
Tun Faimah #09
亜州舞踏青年網路発展会議2004 #08
2003年6月10日 #07
Rashomon #06
Anna and the King #05
A Man For All Season #04
特別編 アジア現代演劇コラボレーションプロジェクト #03
BOHキャメロニアン・アーツ・アワード #02
Election Day #01
 
 マレー系、中華系、インド系を中心に、多種多様な民族が入り混じり、複雑でありながらも魅力的な社会を形成しているマレーシア。そこでおこなわれている芸術活動も、そうした社会を反映したバラエティ豊かなものです。

 舞台芸術もその例外ではありません。演劇ではマレー語劇、中国語劇、タミル語劇、それに英語劇が市内のいたるところで上演されています。それぞれのグループが自らのアイデンティティを追い求め、互いに競い合っています。

 また、舞台芸術は、社会の不公正や政府の政策への鋭い批判者としても重要な役割を果たしています。いまだ検閲制度の残るマレーシアでは、検閲の結果、上演を禁止されたり脚本の改訂を求められるといったケースもしばしば起こります。こうした圧力とも戦いながら、演劇人たちは自分たちの表現を追い求めています。

 この連載は、いわゆる「劇評」ではありません。舞台芸術作品の紹介や、その時々の出来事をレポートしながら、マレーシアで懸命に舞台芸術に取り組んでいる魅力的な人々の姿を少しでも伝えられたらと願っています。舞台芸術を通して見えてくるマレーシアの姿があるはずです。それを見つけに、あなたも劇場に出かけてみませんか。
滝口 健
 
筆者紹介:
  滝口 健
 国際交流基金クアラルンプール日本文化センターにて日本からの舞台作品紹介を多数手がけ、第1回キャメロニアン・アーツ・アワード特別賞受賞。現在、同アワード演劇部門の審査員を務める。