目次へ戻る
 

ぞうがこんなにキュートだとは (その1)

 

 KLからのお気軽に行くことができる 「クアラ・ガンダ ゾウ保護区」に行って参りました。実はかねてから目をつけていたのだが、チャンスを逃してきたのだ。
 カラッ・ハイウェイを降りてからランチャン地区へいざ侵入、本当に見落としてしまいそうな道路際の地味すぎる立て看板を左折すると、もうそこからは「おお、オラン・アスリの子供がいる!」「ゲゲゲの鬼太郎の家だ!」と横の風景に気を取られてしまうような地帯。直径30センチはあろうと思われる水牛の落し物が小道のいたるところに。

   やばい。 あった、またあった!とひっきりなしの鏡餅形ダンクに、くねくねとよけながら走るというのもゲーム体感をしているようで、なかなかオツなもの。あっという間に田舎道伝いに目的地へと着いてしまった。
 森林の中に忽然と現れたメインのビジターセンターは、最近建てられたのかまだピカピカだった。ぞーさんたちはどの辺にいるんだろうか、と車の中からキョロキョロとあたりを見回す私達4人。早速、車を停めて建物の中に入ると、受付嬢がいて、そこで個人詳細をフォームに書き込むようになっている。
   KLからのお気軽に行くことができる 「クアラ・ガンダ ゾウ保護区」に行って参りました。実はかねてから目をつけていたのだが、チャンスを逃してきたのだ。
 カラッ・ハイウェイを降りてからランチャン地区へいざ侵入、本当に見落としてしまいそうな道路際の地味すぎる立て看板を左折すると、もうそこからは「おお、オラン・アスリの子供がいる!」「ゲゲゲの鬼太郎の家だ!」と横の風景に気を取られてしまうような地帯。直径30センチはあろうと思われる水牛の落し物が小道のいたるところに。
   やばい。 あった、またあった!とひっきりなしの鏡餅形ダンクに、くねくねとよけながら走るというのもゲーム体感をしているようで、なかなかオツなもの。あっという間に田舎道伝いに目的地へと着いてしまった。
 森林の中に忽然と現れたメインのビジターセンターは、最近建てられたのかまだピカピカだった。ぞーさんたちはどの辺にいるんだろうか、と車の中からキョロキョロとあたりを見回す私達4人。早速、車を停めて建物の中に入ると、受付嬢がいて、そこで個人詳細をフォームに書き込むようになっている。

 ぞーおさん、ぞーおさん、おーはながながいのね。当たり前の話だが、ぞーさんはとっても大きい。ありゃ〜?ちょびちょびだけど、ずいぶん長い毛も生えているのね。これは、遠くから見たのではわからないわね。ゴワゴワとしていて、皮膚は固いけど、でもあったかい。(もちろんだ)
 食べ物を持っていると、数メートル離れていても、嗅覚がすごい。長い鼻をくねくねさせてあっというまに手でもっていた食べ物は盗まれてしまう。私達は、バナナとピーナツをたくさん持参してきた。もちろんぞーさんにあげるために。バナナは、鼻でくるっとつかんで取っていたけど、特にピーナツなんて、ちいさいもの、どうやってとるのかなあ、と私は好奇心に駆られ、いじわるしているみたいと思いつつ1粒だけ与えてみた。すると、ぞーさんは、なんと掃除機のように鼻でスッ!と吸い込んだと思いきや、鼻を口の中に持っていき、フンッと鼻息をはき出して食べていた。ヘェ〜と関心している私は、今度は、一掴みをあげる。同じく、鼻でズーズーと吸い取ったために、掌は、ぞーさんのよだれで、いや、鼻水でべちゃべちゃ。
 そのうち、ぞうさんは、長い鼻をピーナツの袋の中にゴソゴソっとつっこんできた。そのすばやさにゲゲッ!と思うはつかの間、ぞーさんは、袋ごと私の手からとるや否や、口の中に持っていってしまった。私は「あ〜、ぞーさんが!ぞーさんがプラスチックの袋食べちゃうよー!!」とあたふた大慌てしていると、ぞーさんは、一回口の中に入れた袋を、ペッと吐き出して、それを鼻で抑えながら、足で踏んづけて、あっという間にプラスチックの袋は開いた形となり、見事にピーナツ全部を得てしまった。その頭のよさに私はすっかり脱帽し、ゾーさんを見る目が変わってしまった。
 人間なれしたモノカルチャーなぞーさんたちに「こんなもんいらんわい」と鼻息をブホッとかけられるのが関の山かも、と思ったけど、どうやらそんなことはない。彼らの胃袋は底なしのように、ただただ広く、まだまだセンターでは食べ物が足らないくらいなのだ。聞くところによると、彼らは1日に225キロも食べるというではないか!
(つづく)



本稿は日馬プレス第259号(2003年10月1日)に掲載されたものです。