<番外編>

食 風 
クアラ・セランゴール
■■ クアラ・セランゴールは自然がいっぱい ■■

 マレーシアを知るなら是非クアラ・セランゴールへ。クアラ・セランゴール(Kuala Slangor)はセランゴール川の河口という名前の通りマングローブが生い茂り、多くの猿や鳥達の泣き声を耳にする。もちろん河口付近で取れる新鮮なシーフードが食べられる。夜には蛍のスポットがあるなどクアラ・セランゴールにはKLから車で約50分とは思えない自然がたくさんある。

 KLから車でPLUSハイウェイに乗りSG.Bulohインターで降り54号線にでるとクアラセランゴールの標識がある。高速代もRM1.80という安さには驚かされる。パームオイルのプランテーションがどこまでもつづく道はいつみても気持ちいい。クアラセランゴールまで6キロの標識があれば右折し5号線に出ると10分ほどで道が左右に分かれる。右に行けば橋を渡り、セランゴール川河口の漁村の海鮮料理のレストラン街に着く。分かれ道を左に2,30m行くと、哲学的で風格のある猿達が出迎えてくれる妙に落ち着いて堂々とした風格のある猿たち(Silver leaf Monkey)。まるで、俺達の国へようこそ!と迎えてくれているように見える。私だけだろうか。。。。

 
■■ バード・ウォッチングならここ ■■
 クアラセランゴール州の見所の一つ、タマン・アラム(Taman Akam)自然公園(クアラ・セランゴール自然公園)に行った。数年前までは入場料が無料だったが、森林保護のためだと思う、大人一人RM2(子供RM0.50)必要になった。日本円で60円、森林保護のためと思えば安いもの名前だ。あまり整備されていない公園。そこが動物たちに心地よいのかもしれない。中に入るとすぐにカニクイサルという猿たちが木々の間を上手に飛びまわっている。吊橋のサインに期待して歩き進むと、目を疑うような小さな吊橋が川にぶら下がっていた。高さ2mあまり、幅4,50cmの2本のコンクリートの四角柱が両岸に立っている。2本のコンクリートの柱はマレーシアの人々の多くは柱の間を通りぬけることができないほどの間隔だ。わたしを連れていってくれた某男性も通りぬけられないかもしれない。だから、柱の向こうから吊橋にはいる。橋は長さ10メートル横幅30センチ。まず口走ってしまった。「さすがマレーシア!!」。ただ、マレーシアの本格的建造物を見たい人には物足りないかもしれない。
 しかし、この自然公園には手が加えられてないそのままの自然があり、気軽にカジュアルな服装で楽しむことができるバード・ウォッチングのメッカだ。

 毎年、北半球が冬の間は100種類以上の北鳥が南下してきてこの自然公園に立ち寄る。鳥たちを邪魔せずに観察するための小さな見晴らし台がいくつか用意されている。公園全体を歩くだけで、約50分近くかかる。
 鯨が海にはいっていった哺乳動物であるように、マングローブは海にはいろうとした植物。マングローブというのは植物の名称ではなくて、亜熱帯や熱帯地方の河口などで、満潮になると海水が満ちてくるところ、潮間帯(ちょうかんたい)に生えている植物、樹木の総称。世界銃には100種類以上のマングローブの種がある。
 マングローブの根元に集まるカニやトビハゼ、魚、貝、エビなどが豊かな生態系を作っている。こうした肥沃の地に翼を休める一時のくつろぎの時をもとめて、渡り鳥がやってくる。つまり、餌が豊富にあるということを知っているのだ。

 この野鳥の楽園も1960年代以降の開発によって、マングローブの原生林ごと消えそうになった。マレーシア自然保護協会(Malaysian Nature Society)が中心になってセランゴール州に働きかけによって、1987年に自然公園になっている。
 公園内を長方形に区切っている堰堤の外側はマングローブの原生林。その中にコンクリート製の直線通路は両脇を背の低い鉄柵で守っている。「完成したばかりのときは頑丈でよかったんだろうな」と思うが、寄りかかると折れてしまいそうに錆が浮いているのがさびしい。とかなんとか余計なことを考えないでマングローブの原生林を散策するコースもある。ここには13種のマングローブが生えている。
 また、堰堤の内側には人工の汽水湖(海水と川の水が混じった湖)があり、多くの野鳥を観察することができる。目につくのは、白地に青味がかった灰色の模様の足の長い大きな鳥。これは日本ではアオサギ、英語名はGrey Heron。下をむいて歩いているのは、餌を探しているからだ.なかなか見ることはできないが、これより大きくてがっしりした体格の黒い羽の鳥はコウノトリの仲間で「Lesser Adjutant(小さい禿げたコウノトリ)」という。

 因みに「Lesser」とは「小さい方の」とか「劣った」といった意味で、千葉市動物公園の人気者「風太くん」で有名になったレッサーパンダも小ぶりのパンダという意味らしい。最近では「劣った」という意味もあることを嫌って「レッド・パンダ(Red Panda)」と呼ぶことが多いので、そのうちに「Lesser Adjutant」という名も変わるかもしれない。
見晴らし台に上って見ていると、上空を茶色の羽をゆったりと羽ばたかせた頭の白い大きな鳥を見ることができる。日本名シロガシラトビ(Brahmainy Kite)だ。公園にはオオトカゲもいる。

 タマン・アラム自然公園には156種類の鳥が観察され、そのうちの57種類は渡り鳥だという。本格的なバード・ウォッチャーは公園内のシャレー(ロッジ)に宿泊し、夜の明けぬうちから、懐中電燈をもって公園にはいり、探鳥をする。明るくなるにつれて、そこここから鳥の声が聞こえてる。野鳥を見るのは朝の方がいいらしい。ただし、シャレー宿泊は相当なれた人でないと、アリとヤモリに悩まされるという。虫除けは必需品だ。
 木の上で休憩している渡り鳥、虫の音、蝶々や猿を探しながら2時間くらいかけてゆっくりと散歩すると、何かを発見するかもしれない。
開園時間:9:00a.m.〜5:00p.m.
電話:03-2289-2294
 
■■ マラッカ海峡が一望できるブキッ・マラワティ! ■■
 タマン・アラム自然公園横には、歴史に富んだ丘がある。ブキッ・マラワティ。その丘の上には昔から神が残っている灯台と言われ、タマン・アラン自然公園やセランゴール川のパノラマを見ることが出きる。その一望に向けて大砲が今にも発射しそうだ。その周りで猿たち(Silver Leaf Monkey)が殻付の落花生を上手にむいて食べている。上手に食べている姿に関心していたら、目が合った猿に「アッカンベー」と舌を出されてしまった。馬鹿にされたようだが、その可愛いしぐさに許してしまう。この猿たちに会う価値はかなりあると思う。その丘の上までトラムサービス(大人RM2・子供RM1)に飛び乗って景色を楽しむことが出きる。だいたい15分おきぐらいに運行している。行きはトラムサービス、帰りは徒歩で歴史を楽しんでも良い。入口から徒歩3分で、最初のセランゴール州の3人のサルタンのお墓があるロイヤル・ブリタル・グラウンドに行くことができる。丘の上にある灯台(The Light House)は高さ27M、北緯3度20分5秒、東経101度14分8秒の位置が記されている。

 その灯台には入れないが、展望台から見るマラッカ海峡は素晴らしいものだ。
 
■■ 川岸で新鮮な海鮮が食べられるシーフードレストランへ ■■
 5号線から左右に分かれる道を右に行き橋を渡り左側の細道を真直ぐ進むと、川岸にでる。そこには美味しいカニ・エビ・魚を安く食べさせてくれる漁村の海鮮レストランがある。川の上に建っているレストランで食べるのも気持ちがいい。味はどの店も新鮮な海鮮を使っているので大して変わらないと思う。(観光客向けの店は多少値段が高いような気がした。)もちろん最初はタイガービール(RM12)マレーシアではアルコールが料理に比べて高いのも信仰深いマレーシアだからこそだろう。素揚げした海老のバター炒め(RM15)・蒸しマナガツオのガーリックのせ(RM17)・フッケンミー(RM5)・青野菜のニンニク炒め(RM5)腹いっぱい新鮮で美味しい海鮮を食べて一人1000円もいかない値段に驚きと感動だ。そろそろKelip Kelipを見に行くの良い時間だ。(Kelip Kelipとはマレー語でホタルの意味である。)
 
■■ マングローブに集まる最高のホタル観賞 ■■
 マレーシアでは年中ホタルが観賞できる。ホタルはマレー語でKelip Kelip(ケリップケリップ)といわれる。日本のホタルに比べて身長6ミリと小柄であるが数が多いので見ごたえがある。オスは1秒に3回、メスは3秒に1回光を放ち、川沿いのマングローブに集まってくる。ホタル観賞に最適なのは、月の出ていない雨上がりが良さそうだ。史上最高のホタル観賞が出きるカンポン・クアンタン(Kampung Kuantan)に行って来た。タマン・アラム自然公園よりKL方面にある。カンポン・クアンタンでホタルが観賞出きる時間が夜19:30〜22:30なので、まず他を周ってから最後に蛍観賞がお薦めだ。タマン・アラムよりKLへ約7キロ進んだところにモスク、またはBerujuntai Bestari/RAWANの標識があるので信号を左折し、Jalan RAWAN(ラワン通り)をひたすら真直ぐ約6キロ進んだ左側にある。夜だと特にわかりづらいが、今は少しライトアップされているので諦めずに見つけていただきたい。チケット(ボート代RM40)を買って奥に進むと乗り場がある。ボートクルーズで川沿いのマングローブに集まるホタルを観賞するのはかなりロマンチックだ。一緒に行った某男性は、女性をだますのに利用していたらしい。それもかなり前の話らしいが、、、、。丁度日曜日で学校休みもあって20分近く待った。きちんと座る場所も用意されていた。救命用具を身につけボートに乗りこみ出発だ。静かな夜にボートをこぐ水の音が気持ち良い。数分もしないうちにホタルが出迎えてくれた。川沿いのマングローブに何百本もの光が集まり、まるでクリスマスツリーの光のようだ。ボートだからこそマングローブに集まるホタルを真近で眺められる。ホタルを捕まえてみると、光の大きさに比べて体は小さかった。セランゴール川をボートでホタルを観賞しながらの旅。某男性の言葉とおり、女性はついだまされてしまうかもしれない。
ボートクルーズ約30分
RM40(4人用ボート)
時間 PM19:30からPM22:30
 
 
 
 
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