世界中で寺、神殿、神像が山や丘にあり、長い階段を登らなくては拝する事のできない所がたくさんある。ここバトゥケイブもそのうちの一つだ。しかし、272段の階段を登る道中、階段両脇の手すりの間を猿が飛び交い、参拝者を肝試しするので、おもしろい。紅白に彩られ、我々日本人にはめでたい感じがする階段にはご丁寧にも段数書かれているので、気がめいる。
バトゥケイブは、1892に発見され、建設されたヒンドゥー教の寺院だ。今年1月末に完成した高さ42.7メートルの世界一大きなムルガン神像が麓にある。
バトゥケイブは石灰石でできた鍾乳洞になっていて、272段目を登りきって天を見上げると、コウモリが糞を落としながら右へ左へと飛んでいるのが見える。入口すぐに糞除けなのか、傘をさしている像が立っている。この像を通りすぎ、いよいよ洞窟の中へとはいる。中は予想以上に広く、上から陽光がところどころにまっすぐ指しこんでいて、荘厳な様子。
カラフルなヒンドゥーの神々の神像がいろいろな所に建てられている。洞窟の奥には寺院がある。軽快なヒンドゥーの音楽が聞こえてくる。宗教音楽なのだろうか。聖者スブラマニアンの像が奉られており、行者にお願いすると額に灰と赤い染料を塗ってもらえる。これによって神の恩恵を受ける事ができるという。また、菊の花をくれる。その際、お布施が必要なので、1リンギ〜5リンギの小さな紙幣を用意していくとよい。もらった菊だが、階段を降りていく際、猿に狙われないように気をつけること。
麓にある寺院は、洞窟をそのまま利用して造られた寺院で、2階建て。ヒンドゥー教寺院らしく、神話に出てくる様々な神などの色彩豊かな像が屋根を飾り、人形劇の人形のように生き生きとした表情だ。寺院に入る際は靴を脱がなければならない。大木があるところに作った寺院で、大木がそのまま寺院内を突き切る形で生えている。中にはシヴァ神を初めとする神像が奉られている。
参拝客はインド人のみならず、西洋人、中国人、それからチャードル(イスラム圏の女性が見に纏う黒の全身服)を身につけている中近東からの観光客なども多数。
最近ちょっと運動不足だ、という人に特にお薦めしたい。
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