北部の情報

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7年前、初めてマレーシアからタイへ陸路で国境を越えた。KL深夜発、バスは9時間後にハジャイに着いた。そのときの記憶を追うように旅に出た。
 KL中央駅(KLセントラルではありません)からハジャイ行のバスが出ているとの情報を得てさっそく向かった。「ナイス」というバスがあり、ペナンやハジャイへ毎日運行している。朝9時発のバスの乗客は1人、そして添乗員と運転手の2人。座席はとてもゆったりしていて、テレビで映画を観賞できるとはとてもいい。バスは定刻に発車した。


ブキット・チャンカット

高速道路からの景色はほとんどパーム・ツリーといった中、映画を観賞しているとやがてペナン島が見え、そしてプルリス州を経て国境に到達した。鉄道の場合、パダン・ベサールが国境の呼び名だがそれ以外の場合はブキット・チャンカットというゲートを通過する。マレーシアからタクシーや自家用車で買い物に出かける人達がたくさんいて賑わっている。ちなみにタイ側のゲートはサダオと呼ばれている。両国間のチェック・ポイントの中心に国境があるのだがマレーシア側の門とタイ側の門の間に約1メートルのスペースがあったのがとても気になった。そこには何をしているのか分からないが、座っている人達がいたからだ。とにかく、その1メートルを越えただけでまったく雰囲気が違う街に出くわすことになる。もう、タイなのだ。

 
ハジャイ

 国境から約1時間、ハジャイはタイ南部の大都市だが、なんとなく田舎っぽいこじんまりとした街。中心部は歩いて2時間で見終わってしまった。バスターミナルの近くにウイークエンド・マーケットがある、と地元の人が教えてくれたのでさっそく「ソンテウ」という小型トラック・タクシーに乗って向かった。いろいろなものが確かに安いからペナンから車で買い出しに来る理由も分かる。が、今回は特に買いたい物がなかったので帰って寝てしまった。




ハジャイ郊外


朝、屋台でラーメンを食べていたら「ハジャイ郊外1日ツアー」という看板を見つけた。さっそくエージェントのオフィスへ行くと10時からツアー開始とのこと。バンにはマレーシア人(インド系)の夫婦とインドネシア人(華人)の若いカップルが乗っていた。ツアーは市内の仏教寺院見学から始まった。おおきな涅槃はタイ独特のリラックスした目のもの。寺院の壁面のモザイクがキラキラしていて美しかった。その後、海へ向かう。海沿いにある小さな寺院には不思議な岩石があった。それは象の形をしていて噂によれば、頭を触ったときにひらめいた数字はラッキーナンバー。ロッタリー(宝くじ)でその数字を選ぶと当たるらしい。試してみようと触ってみたものの、数字など思いつく訳もなく運があるのかないのか複雑な心境に陥っただけだった。そして待ち遠しかったビーチへと向かった。ソンクラーというビーチには何故か人魚のブロンズ像がある。「このビーチのシンボル」と説明されてはいるもののすぐ近くにできた新しいシンボル「猫」にその座を奪われそうだった。外国人の姿はほとんどなく、地元の人達が海で遊んでいるだけのこのビーチは7年前に訪れた時とほとんど変わっていなかった、「猫」以外は。ビーチでの昼食はやはり海鮮料理。かに、えび、いかなどをツアーを通して知り合った人達と楽しい会話をしながら味わう。とにかくタイの味付けは「甘い・辛い・酸っぱい」でマレーシアの食べ物に慣れている人にとっては新鮮な味わいに違いない。ツアーは苦手だと思っていたけど少人数ならばアットホームな感じで良かった。そして「またどこかで会いましょう」と言ってツアーは終了した。


タクシーでペナンへ


バスに乗り遅れてしまった。タクシーでペナンまで行けるとホテルの従業員が言うのでさっそくタクシーを呼んでもらった。20分後、マレーシアのタクシーが来た。そして2時間後にはペナン島が見えた。


<本稿は日馬プレス第248号(2003年4月16日)に掲載されたものです。>


 

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