北部の情報

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 ジョージタウンの高級ホテルのひとつ『ザ・ノーサム(The Northam)』の筋向かいで新しくできた『ノーサム・ビーチ・カフェ』は北海峡(North Channel)越しに半島側の工業都市バタワースを望む海岸に面している。屋台街というよりは、(今は見る影もないが)大富豪の邸宅の庭先で、家族や恋人といった親しい人達と夕涼みがてら食事をたのしむにはもってこいといった感じだ。当然、ペナンの新しい人気スポットになっている。海岸に面したテーブルを確保するには、早めにいかなければならない。
  庭を囲むようにワンタン麺やチャー・クゥイ・チャオ、手羽先、サテー、ヨーロピアンフードなどの屋台がならんである。家屋の一部では飲み物カウンターがある。これで舞台があって、素人に毛が生えたような歌手が歌っていれば正統派ペナン屋台街になるが、海峡を望むロマンチックな雰囲気には合わないということなのだろう。舞台はない。
 舞台の代わりに、庭のど真ん中に『WASABI』と大きく書かれた屋台がある。寿司の屋台だ。いかにも寿司職人といった男性がカウンター越しに話をしながら握っている。
 ジャージタウンのジャラン・ブーマ(ビルマ通り)の“ゴールデン・イーグル(現在は名前が変わったらしい)の屋台街には老舗の日本食屋台がある。気のいいおばちゃんがいて、片言の日本語で焼き鳥や餃子、焼きうどんなどをサービスしている。ペナンは初めてという人と一緒のときは、屋台と舞台があるオープンエアーの屋台街で、安くて美味しい料理をつまみにビールで宴会をするのがお決まりのコースだった。
 『WASABI』に関心はあるけれど、やっぱりペナンなんだから中華料理屋台から料理をとってビールで乾杯。「ペナン・ラクサが食べたい」という連れを「うるさい!場所を教えてあげるから、食いたければ自分一人で食いに行け」と黙らせた。
 腹八分目のところで『WASABI』に行って、ねたを確かめた。「まずまずかな」と感じて、サーモンの握りと、タコとマグロなどの刺身をたのんだ。半世紀前によく見かけた「シャイな好青年」的雰囲気の板前のグレッグ・リーさんにカメラを向けると、やっぱり恥ずかしそうな表情ではにかみながら握りはじめた。寿司と刺身、食べてみた。悪くはない。
 『WASABI』は今年3月にはじめたばかり。アグネスさんという女性がオーナーだという。地元の人々に人気があるという。日本人客はわたしたちのテーブルだけ。『ノーサム・ビーチ・カフェ』はペナン在住の日本人にはあまり知られていないようだ。この雰囲気、わたしは好きなんだけど・・・。
 値段はというと、だし巻玉子RM2、まぐろRM4、サーモンRM4、だいたい一皿でRM3〜5といったところ。お食事はトリ照焼きがRM7.50、シャケ照焼きがRM10.50、鰻蒲焼がRM15.00、生姜焼きRM7.00など。

WASABI Japanese Cuisine
Northam Beach Cafe
H/P:017-474 3181
   


<本稿は日馬プレス第266号(2004年1月16日)に掲載されたものです。>


 

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