『シュレッダー事故、回転ドアの事故、
ほんとうの責任は両親では?』
  渡邉明彦
   
 

 必要性がなくなった書類を機密保持のため細かく裁断するシュレッダーというオフィス機器がある。このシュレッダーに指をつ込んで多くの幼児が指を切断した。事故を報道するマスコミの論調は「アイリスオーヤマ、リコー富士ゼロックスなどメーカー側には幼児が指を挟まれて切断する恐れがあることを予期して、指が入り込まない様な構造にする責任あがるという」メーカー責任論が主流だった。不思議に思えたのは、オフィスという大人の空間にあるべき機器が幼児の手の届く所にあったということだ。メーカー側は事務所に設置されて事務所で使用することを前提に考えてデザインも機能性絵を追求している。家庭におかれている。幼児がこの機器に手を伸ばせばm近くにいる保護者が注意を払い、触らないようにするという常識に基づいていることに触れてはいない。普通は仕事で使う機器を子供の手を届くところには置かない。電気を使用する機器なのだからそれだけで危険があると考えるのが自然だ。

 大人が仕事でが使用する機器に幼児が手を伸ばしたら、幼児の保護者が制止するのが当たり前だ。危険があると感じたら、叱りつけても制止するのが親の義務だ。事故が起こったのはシュレッダーの構造欠陥のせいだというのは親の責任逃れだ。善悪の区別がつかない子供に、やっていいこと、悪いことの違いを教えるのは親の責務だ。危険について教えるのも、危険を防止するのも親の責務だ。

 レストランなどで日本人が多くすんでいる地域のレストランで、時たま大声で騒いでいる女性のグループがある耳をそばだてて聞くと日本語が聞こえてくる。どうやら日本人のお母さんたちが数人でテーブルを囲んでいるらしい。その周りを子供たちが大声を出して走り回っている。大勢の人が出入りする場所では大声で騒がないというのはマナーだ。マナーを教えるべき責任があるおかあさんがマナーを守らない、知らないのだから、子供がマナーを守るわけがない。出来立ての熱い食事が運ばれているそばを子供たちが走り回っている。おかあさんたちは話に夢中で子供が飛び回っているのに無関心だ。熱いスープを運んでいるウエイトレスとぶつかって、スープがこぼれたらどうするのだろう。ほかの食事中のお客の迷惑も大切だがたぶんそれが理解できないのだろう。おかあさんたちは不愉快な顔をしているほかの客を見て「子供がしていることじゃない。なんで怒るの?子供ががかわいくないの?」といった表情をする。子供がウエイトレスにぶつかって、熱い汁の入った食器が落ちたら、火傷をしたり怪我をする可能性がある。子供に火傷の危険が及んでいるのを放置している。この母さんたちは万一子供が火傷をしたら悪いのはレストランで、子供は悪くないと考えるのだろう。

 六本木ヒルズの回転ドアに挟まれて死んだ子供がいた。このときも悪いのは安全な構造にしなかっら回転ドアのメーカーと安全管理を怠ったビルのオーナー会社だということになった。普通の親なら、幼児が一人で回転ドアに入っていこうとしたら制止する。「危ないから一緒に入りましょう」というのが普通だ。危険を察知してしかってでも制止するのが、親の責務だ。それをしなかった。マスコミが主導して、悪いのは青銅会社とビルの管理会社だという事になった。司法もこれに追随した。誰一人として制止できなかった親の責任を追及しなかった。メーカーの三和タジマの元取締役が禁固1年2ヶ月執行猶予3年、森ビルの元常務が禁固10ヶ月執行猶予3年の有罪判決を受けた。

 子供を本当にかわいいと思うのなら、やっていいこと悪いことの区別を叱ってでも教えるべきだ。善悪の判断のつかない子供には、やってはいけないことや悪いことは叩くなどして痛い目を見させて教える必要もある。痛い思いをすればやってはいけないこと悪いことだと認識することができる。そういう事をきちんと教えないと北朝鮮の金正日みたいになってしまう。

 子供がケガをすると製造メーカーに責任をかぶせるとなると、包丁やハサミ、カミソリ、針などの家庭用品\のメーカーは存続し得ないし、自動車だって、ぱたんと閉めたドアに指を挟む子供もいる。同じことはタンスなどの収納要家具についても言える。自転車に乗っていた子供が転んでケガをしたら、自転車メーカーのせいだと言うのだろうか、メーカーを悪者にすれば世論に指示されるといった風潮が大手メディアにはびこっているのではないだろうか。

 
     
 
   
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