生活協同組合連合会のスーパーマーケットであるコープなどで売られている、中国製の冷凍餃子による大量の食中毒事件の発端となったはずの、昨年12月に千葉市稲毛区の女性が「コープ花見川店で購入した食べ残しの餃子から、原料となる野菜の残留農薬メタミドホスの基準値の130倍以上であることが2月1日、明らかになった。
2月1日午後11時の時点で、35都道府県の1069人が「餃子を食べたら、具合が悪くなった」ともよりの保健所に届け出た。
この女性(36)はこの中国製冷凍餃子を食べて、下痢、嘔吐など中毒症状になって入院した。そして、御用始の1月4日、午前10時に千葉市保健所に餃子の食べ残しと、口から吐き出したものを持ち込んだ。購入先のコープにも連絡したという。ところが、対応した千葉市保健所の食品衛生課員は、コープには連絡したものの、「(コープが)鑑定に出している」と回答したために、「国内に何万個も流通している。食中毒なら他の患者が出てから検査しても遅くない」と言って、女性に持ち帰るように指示したという。結局、千葉市保健所は検査をしなかった。
三井良雄食品衛生課長は「職員は薬品くさくないと判断した。臭いと殺虫剤を結びつける発想がなかったのは反省するが、初めての経験なのでしかたがない」と食品衛生課員をかばうと同時に、自分の責任を回避する言い訳をしている。1月30日になって、有機リン酸系中毒が発生しているということが分って、やっとこの女性が冷凍餃子に混入した農薬による中毒だったことが分ったという。女性の父親の「4日に届け出た時点で適正な措置をしていれば、これほど被害は拡大しなかっただろう」という意見には大多数の人々は賛成だろう。
千葉市保健所は、コープから「細菌検査の結果検出されなかった」との連絡を受け、22日ごろに被害者の女性に連絡したという。しかし、その後の千葉県警のデータ解析で薬物中毒であることが分ったという。
千葉市保健所は、文字通り千葉市の管轄下にある。もちろん、厚生労働省の管理下にもある。保険所の任務のひとつに「食中毒の原因調査、及び食中毒予防のための普及啓発活動」、「食品に関する苦情相談の受付と調査」などがある。「またか」と思う人も多いと思うが、薬害エイズ、薬害肝炎、年金と。国民が健康で安全な生活を送るためにあるはずの役所が、適当な仕事をして、国民を健康で安全な生活を脅かしている。いつも思うのだが、旧厚生省の職員は未必の故意による傷害、殺人に問うべきだ。
この千葉市保健所の担当者が、保健所員しての義務を果たさなかったばっかりに、数百人の被害者を出した。「初めての経験だから」という食品衛生課長の言い訳はふつうの社会では通用しないレベルだ。非常識というか、モラルが欠如しているとしか言いようがない。こんな程度の低い人間が課長をしているから、部下が、仕事始めで浮かれて、「こんな日に余計な仕事をもってくるなよ」という愚かな発想をする。もちろん、千葉市の鶴岡市長にも、桝添厚労相にも責任がある。つまり、保健行政全体が腐っているのだ。
鶴岡市長は、花沢三郎県議(当時)が市職員に働きかけて税金3000万円と延滞金1億5000万円を不正に免除させ、逮捕、起訴された事件で疑惑の人となった。この事件が発覚して、千葉市は税収の水増しによって国から受けとった助成金2800万円を返納し、さらに3200万円のペナルティーを国に払ったという。市長は、この税収率の水増しについても知らなかったと逃げた。花沢県議は鶴岡市長の選挙本部長を務めた鶴岡市長誕生の功労者だ。助役から市長になった税制のプロが、メディアからの説明要求に答えようとしなかった。千葉市は担当した市の職員2人を告訴しただけで、花沢県議の告訴を見送った。(県警が花沢県議を逮捕した。)因みに千葉市の税の徴収率は全国に13ある政令指定都市中、最下位だという。
個人的な話だが、わたしは鶴岡市長の妹と高校の同期で顔なじみだ。それでも、千葉市保健所の対応は、最低、最悪だと思う。三井食品衛生課長が部下をかばえば、鶴岡市長も部下をかばうだろう。役人たちは「部下に責任はない」と逃げることで、自分の責任から逃れようとする。所詮、役人上がりの市長だと思う。
などと。中国製冷凍餃子で国民の多くがパニックになり、怒っていたら、なんと、この餃子の輸入元のジェイティー・フーズの親会社である日本たばこ産業(JT)の株が、餃子事件公表の2日前、1月28日に売りが殺到して前日の終値61万円から56万2000円に急落したという。
JTは千葉県と兵庫県で計5人が中毒になった連絡を受けてから対策を検討している。そして、29日に千葉県警から事情聴取の要請を請けたという。それ以前には、中毒があったということを知っていたのは食品事業本部の担当部署の数十人だったという。29日夜に検討したJTが自主回収を公表したのは30日だった。
証券取引等監視委員会ではインサイダー取引があった可能性があるとして調査をはじめた。まさに、金を得るためなら、生き馬の目を抜くという人が大勢いるのだろう。ニュースの原稿にあった特ダネ情報で、株の買いに走ったNHK職員もすさまじいが、今回の、おそらくJTフーズ関係者、県警職員か保健所員だろうが、すさまじいばかりの金銭欲だ。金のためなら、何でもありの中国企業の体質そのままだ。
問題は、いつどこで冷凍餃子にメタミドホスが混入したか?だ。日本の国内でと言う可能性はゼロではないが、やはり、製造した「天洋食品」周辺だろう。いつ、どこでがはっきりしない限り、中国製の食品への不信と不買はつづくだろう。「中国の経済発展を妬んだ日本人の陰謀だ」、「日本人は食中毒なんて小さなことを大袈裟に騒ぎ立てる」なんて言っていたら、日本人はますます中国を信用しなくなるだろう。
中国人の食品に対する感じ方は日本人や欧米人とは明らかに異なっている。マレーシアのスーパーマーケットに行けば、中国人の子どもが食料品を入れるカートに外履きのまま乗せられているのを見れば明らかだ。日本では絶対に見かけない光景だ。中国の人たちにとっては、車輪のあるものは乗り物なのだろう。もっとも、最近では、マレー人もそうしているし、たまに日本人の子どもも乗っている。マナーに反する悪いことから、まねをする。なんて、わたしでも思う。
「中国人は日常的に毒だらけの食品を食べているから、少しくらい農薬がくっついていてもなんともない」というようなことを言い出す日本人が必ず出てくる。ただ、北京オリンピックを半年後にひかえて、中国政府は、正面から対応するしかないだろう。国内では報道管制を敷くだろうけど・・・ |