信号が故障。でも車はスムーズに流れてゆく

  激しい落雷のあったあとなどに交通信号が故障することは多い。もちろん、理由もなく2、3日休暇をとる信号もある。困るのは、赤や青信号のまま凍りついてしまうのだ。いつまでたっても進めない車もあれば、勇気をだして通り抜ける車もある。青がつきっ放しのほうの道路を走る車はびっくりだ。とにかく信号の故障は多い。ただ故障しやすい信号はきまっているような気がする。  
 信号機には故障した場合に連絡電話番号が書いてある。それなのに、信号が故障した交差点をポリスカーが通っても、何千台の車が通っても修理屋さんはこない。通報しても修理屋さんはこないのだろうか。それとも誰も通報しないのだろうか。あちこち修理が忙しくて間に合わないのだろうか。2日も3日も、ときには1週間も2週間も故障したまま放置されている信号もある。  
 おもしろいのは、郊外などでは、信号が故障しているほうが車はスムーズに流れてゆくことが多い。慎重に注意を払って交差点を通過するので、信号が動いているときよりも事故も少ない。信号なんてないほうがスムーズに交通が流れていく。
 朝夕のラッシュアワーには、交通警官が手信号で交通整理をしている。大きな交差点で一度止められると、10分くらい待たされることがある。一生懸命、交通の円滑化のために排気ガスの充満した交差点でマスクもせずに交通整理しているのに、ほとんどの車の運転者達は「交通警官が渋滞の元凶だ」と思っている。クアラルンプールの渋滞は他に原因がある。ラッシュアワーに警官がいなければ、前方が渋滞していても信号が青だと交差点内に突っ込んでしまう車のせいで、ますます渋滞に拍車がかかってしまう。警官の努力を愚弄するなんて、無礼な奴等だと思う。

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本稿は日馬プレス第266号(2004年1月16日)に掲載されたものです。