ポリス・カーは交通規則を守らない?

 まず、わたしの見たかぎり、PLUSハイウェイを走行しているポリス・カーは速度違反はしないし、走行車線を慎重に走っていると感心している。わたしたちがちょっとスピードをオーバーしていても見て見ぬふりをしてくれるのもありがたい。日本の陰険な覆面パトカーなんかよりよっぽど好感がもてる。と、いいことはいいと認めておきましょう。

 マレーシアではポリス・カーもふつうの車と同じく、方向変更の指示をほとんどださない、ハイウェイで路肩を走る、Uターン禁止を無視する。もっとも、赤色灯や青色灯を点滅させ、サイレンを鳴らしていないかぎり、ポリス・カーも一般車両と同じ扱いなのだから、マレーシア流の運転法でいいのかもしれない。
 かくいうわたしも交差点で信号が青から黄色、そして赤に変わったあとの2、3秒はかまわずに渡ってしまうことが多い。先頃、ポリス・カーも同じだということを確認した。もし仮りに、黄色信号でブレーキを踏んだら、当然、進むものだと思っている後続の車が追突してくる恐れがある。だから「日本では停まるんだけどな」という罪の意識にさいなまれながら、思い切って赤信号を通り抜けてしまう。ポリス・カーも同じく、危険を避けるためにやむなく走り抜けていく。

 道路交通を円滑にするには規則をしゃくし定規に守るよりも、交通の流れに沿うということが必要だ。たとえ、ポリス・カーであってもそうするべきだろう。

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本稿は日馬プレス第281号(2004年9月1日)に掲載されたものです。