クアラルンプール市内のショッピングセンターの駐車場から、華人系女性が拉致され、車で連れ回されたあと、暴行を受け、殺害され、死体が焼かれるという無残な事件があった。彼女は夜間、ひとりで、誰でも自由に出入りできる駐車場に降りていった。犯罪に対してあまりにも無防備だったといえる。買い物客が降りてくるのを待って、人目を作っておくべきだった。多くの日本人のように、「自分だけは、事件に巻き込まれるようなことはない」とでも思っていたのだろうか。
大都市のショッピングセンターやオフィスビル、コンドミニアムなどの駐車場が危険と背中合わせだと感じている日本人は多い。高級車の盗難、強盗、車上荒らし、拉致、暴行と様々な事件が発生している。わたしが知る限り、強盗にあった日本人もいたし、車上荒らしにあった日本人もいたし、ラウンジの女性をめぐるトラブルでラウンジの地下の駐車場で女性のボーイフレンドたちに集団リンチに遭った日本人駐在員もいた。
駐車場で犯罪が発生しやすいのはマレーシアだけではなく、アメリカでも日本でも同じことが言える。つい先日も、長崎で駐車場ビルから4歳の児童が12歳の少年に投げ落とされ殺害された事件もあった。
駐車場は大都市のブラックホールのようなものだ。犯罪者達にとっては身を隠す場所が多く、だれでも出入りできる駐車場は格好の舞台ということができる。人の出入りが少ない時間帯をねらい、現金を持っていそうな人や高級車をねらう。ショッピングセンターの閉店後、テナントの責任者が現金をもって駐車場に現れたところをねらう。一人で買い物などにきた女性もねらわれる。
駐車場での犯罪から身を守るには幾つかのことに注意が必要だ。
*死角が多い、照明が暗い、警備員が少ない駐車場をさける。
*できるだけ車の出入りの多い場所に駐車スペースをさがす。
*とくに夜間、女性が一人で地下駐車上等を利用しない。(複数であれば、危険性は減ります。男性が一緒の方がいいでしょう。)
*車内に貴重品(に見えるもの)を放置しない。
*駐車場内でバッグなどをトランクに移さない。(貴重品がここにあると教えるようなものです。)
*高級車を定期的に長時間、ほど同じ場所に放置しない。
多くのマレーシア人がショッピングセンターやオフィスビル、レストラン等の玄関の真ん前に停車して家族を下車させるのは、VIPを乗せたハイヤーやリムジンの真似をしているのではなく、家族を犯罪に遭う危険から遠ざけているのです。
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