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「Work
with me not for me」と出だしで目を引くマレーシアの首相、アブドゥラ首相の公式サイトだ。
この言葉は、アブドゥラ首相がマハティール前首相から後継してからすぐに語ったもので、まだ記憶に新しい。同公式サイトへは、違うバージョンだがhttp://www.pmo.gov.my/website/webdb.nsf/vf_Front_PM?OpenFormからもアクセスできるようになっている。
メインページでは、その日の首相のスピーチや発言からひとつだけピックアップ。Enterから入ると、<WHAT'S NEW>にその日の首相の動向ニュースや、首相の出席するイベントが毎日アップされている。先日の日本経済新聞社主催の第11回国際交流会議<アジアの未来>では、「東アジアに平和と繁栄と進歩をもたらす組織として責務を負うアセアン・日中韓首脳会議と、東アジアが世界にどう貢献でき、世界が東アジアの成長をどう活用できるかという東アジア首脳会議を混同すべきではない。そして今後はインドが存在感を増すだろう」と述べていた。
その他には首相のスピーチ、自ら創作したポエムまで読め、さらにフィードバックでは、首相への提案やコメント、質問がメールで送信でき、別メールで首相宛にダイレクトメールも出せる。
昨年に「インフラは世界級、メンタリティーは三級」とマレーシアをこき下ろした首相は、最近では、マレーシアは進むべき道が明確であるが、高レベル技術、人材育成の投資より、安い外国人労働者ですませる方を選ぶ傾向にあることや、国内経済のすべての分野で外国人労働力への依存が見られるといった甘い現状があることを指摘している。さらに、国内社会の外国人労働力、政府補助金、コネと人脈への依存体質が昔から変わらず、こうしたメンタリティーは、先進国入りの妨げになるとして、国民1人1人の意識に目を覚ますよう訴えている。しかしこのように、上層部の語ることが、どれほど国民レベル、はたまた一般の心に浸透しているのだろうか。さらに今後マレーシアを含めアジア市場全体が自由化の要求にさらされる。それぞれの国の情勢やレベルに合った自由化の程度と速度を見極めないと、おかしな事態が生まれてくるかもしれない。首相は、マハティール前首相ほどの強い個性と毒舌は持ち合わせていない。穏健、独自のペースで国を引っ張っているが、中には、どの民族にも合わせようとしている、指導力が不足と批評する国民もいる。
愛妻家としてもよく知られている。アブドゥラ首相夫人、エンドンさんは乳ガンの治療のため、たまにアメリカへ飛んでいるが、帰国する夫人を迎える首相のなんとも最高にうれしそうな顔は、新聞で見ると胸を熱くさせるものがある。
エンドンさんは、日本人とのハーフだ。日本人のお母さんは、昔の日本女性典型の主人につくすタイプで、それを子供の時から見て育ったので、夫人自身も家庭的な性格だと自己評論している。中国系とマレー系の混血女性が着ていた伝統衣装ニョニャ・クバヤを愛し、伝統衣装の復活と伝統産業の振興に意欲を燃やしており、国内外で展覧会やファッションショーをよく開催する。
そして、「すべての原点は家族のきずな」とは、夫婦して強く提唱している人生の中で一番の念だ。 |
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