ボルネオ研究(3)

 


 

 ボルネオ研究も、もう3回目。今回は、個人レベルでの旅行誌や調査誌を選出してみた。

 ここ「オムニバスジャングル」 http://lemur7.hp.infoseek.co.jp/index_j.html (日本語)では、特に、ボルネオで見られる種類多いサル科についての解説が豊富でおもしろい。でも、2002年から更新されていないようなので、ちょっと残念だ。主宰者の「私はいったいどのような自然を求めているのだろう? 最初は当然のことのように自然保護や環境問題に目を向けた。訪れたジャングルが瀕死の状況と言われれば、問題は何か、私は何をするべきかと思い悩んだ。ジャングルの中にいればどんなに危険な目に遭っても、楽しいと感じてしまうのに... ジャングル・ライフを楽しみながら、何もできない自分に苛立ちを憶えて行く日々が続いていた。それは今でもあまり変わりない」と述べている文から、真からジャングルが好きな人なのだなあ、と感じた。ジャングルを真正面から見据えている姿勢にちょっぴり心打たれる。また、自分なりに次のようなジャングルに対しての熱い課題も挙げている。


 ※観光と環境破壊──観光によって得られるものは多いが、失われているものも大きい。私自身がジャングルに行くことでどのくらいインパクトがあるのだろうか?

 ※猿の日本史──日本人はどのように動物と付き合ってきたのか、どのような動物観を持っていたのだろうか?私が一番興味のある猿との繋がりを見てみたい。

 ※森の歴史──日本は森林に覆われた国で、森の文化を持っていた。熱帯雨林のジャングルとは異なる部分もあるが、共通する部分もある。森での生活や文化の歴史、そして失われたものは何だろうか?

 ※日本と東南アジア──近代日本は東南アジアの資源を大量に消費している。いつ頃からどのように付き合い、現代のような関わりを持ってきたのだろうか?

 ※プランテーションの歴史──ゴム、バナナ、コーヒー、カカオ、オイルパームなどプランテーションの産物は日本に豊かな生活を提供してくれている。しかし、これが森林破壊の大きな原因にもなっている。いつ頃から始まり、現地にはどのような問題を引き起こしているのだろうか?

 ※森の精霊・妖怪──ジャングルの中では時には不思議な体験をすることがある。それは精霊や妖怪だろうか?霊とは違うのだろうか?木や動物と話しができるのだろうか?


 ジャングルに興味を持っている人は多いはず。こうして興味の対象分野を挙げても、その野生動物なのか、植物なのか、歴史なのか、産業に繋がる部分なのか、神秘現象なのか、先住民族についてなのか、と様々だ。というより自然そのものが理屈抜きで大好きな人はもっと多いはずだろう。森と山の波動に深いインスパイアを受けるからなのだろう。国土の半分以上をジャングルが占めているマレーシアにいれば、実際出かけやすい。どんどん出かけていって、自然を身体で感じて生気を受けて欲しい。
 ジャングルへ行きたい人へのアドバイスとして、精神面での心構えについてが十分といってよいほど書かれている。個人旅行の利点は全て自分の意向を優先できることだが、欠点もリスクも多い。特にジャングルには都市とは違い想像もできないような危険が数多く潜んでいる。特に初めて訪れる場所は、充分に下調べや準備をし、体調を整えて行くことが大切だ。そしてジャングルへ行こうと思ったら、まずは、どのくらいジャングルへ行きたいのか、何をしたいのか、見たいのか、じっくり考えてみようと言っている。 同氏は、現地でガイドを雇う時にはしつこいくらい話し合い、応じてくれないガイドは雇わないことさえあるという。不信感を持つ相手とジャングルへは行きたくないかららしい。

 

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本稿は日馬プレス第280号(2004年8月16日)に掲載されたものです。