野球界の注目ニュースをまとめてお伝えする。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(31)は、3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)において投手としての登板を見送り、打者に専念することが明らかになった。一方、国内では宮崎で行われているフェニックス・リーグで、阪神の若虎が退任する指揮官へ向けた熱いアピールを見せている。

大谷、連覇へ向けた「打者専念」という決断

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は土曜日、大谷が次回WBCで前回大会のような「二刀流」での出場はせず、マウンドには上がらない方針であることを明言した。大谷自身もドジャー・スタジアムで行われたファンイベントの際、報道陣に対し「今季の投打のバランスをどう取るのがベストか考えた結果、それが正しい判断だと思う」と語り、3月5日から17にかけて行われる同大会ではバットでの貢献に集中する意向を示した。

この決断の背景には、万全の状態でMLBのシーズン開幕を迎えるという明確な目標がある。2023年9月に受けた2度目の右肘手術から復帰し、昨年6月にはマウンドへ戻った大谷だが、ドジャースの指名打者としての役割を全うしながら徐々に投球数を増やしてきた経緯がある。チームはポストシーズンを勝ち抜き、2年連続のワールドシリーズ制覇を達成。これにWBCの日程が加わることで、2026年シーズンへ向けたオフの準備期間は例年になく短いものとなっていた。

前回2023年のWBCでは、侍ジャパンの投打の柱としてMVPを獲得。アメリカとの決勝戦では、当時エンゼルスの同僚だったマイク・トラウトを空振り三振に仕留めて優勝を決めるという劇的な幕切れを演じたことは記憶に新しい。しかし今回は、シーズンの頭からロサンゼルスで「二刀流」を完全復活させることに重きを置く。「今のところ健康状態は良い。WBC(の打者出場)があることで、むしろ少し早く調整できると思う」と、大谷は前向きな姿勢を崩していない。

ロバーツ監督は、WBCでの登板可否は大谷自身の判断に委ねていたとしつつも、4度のシーズンMVP受賞者が自身のコンディションとパフォーマンスを最優先することを予期していたという。「驚きはなかったし、ホッとしたというわけでもない。ただ、それが妥当な決断だと思えた」と指揮官は淡々と語った。

阪神・野口、恩師・岡田監督へ捧げる3安打

海を越えたメジャーの動向と同様に、国内の若手選手の奮闘も熱を帯びている。第21回みやざきフェニックス・リーグ、韓国サムスン戦(生目第2)において、阪神の野口恭佑外野手(24)が「3番・左翼」でスタメン出場し、3打数3安打の猛打賞で首脳陣に強烈なインパクトを残した。

特に輝きを放ったのは3回の打席だ。無死一塁の場面で、左翼手の頭上を越える適時二塁打を放ち、宮崎の空に快音を響かせた。野口にとって、この活躍には特別な意味がある。今季限りでの退任が発表されている岡田監督は、育成ドラフトで野口を指名し、プロの世界へ導いてくれた恩人でもあるからだ。

試合後、野口は好調を維持している手応えとともに、恩師への感謝を口にした。「もう1回(ポストシーズンで)チャンスがあれば恩返しと言いますか。最後に成長した姿を見せられるようにやっていけたら」。退任する将に対し、成長した姿で送り出したいという強い決意が、バットを通して表現されていた。