ブルース・スプリングスティーンとトム・モレロが、昨晩のナショナルズ・パークでのEストリート・バンドのライブ中に、とんでもないサプライズを投下した。現在「Land of Hope and Dreams」ツアーで共にステージに立っているこの二人が、来る10月3日にメリーランド州コロンビアのメリウェザー・ポスト・パビリオンで「Power to the People Festival」を開催するというのだ。ロックの殿堂入りギタリストであり、社会活動家としても知られるモレロが主導するこのイベントは、単なる音楽フェスという枠に収まらない。平和、正義、連帯、そして地域社会の行動を祝う、超党派の祭典として企画されている。
特筆すべきは、キャパシティが2万人に満たないこの比較的親密な会場に集結する、常軌を逸した豪華なラインナップだ。スプリングスティーンとモレロを筆頭に、フー・ファイターズ、ジョーン・バエズ、デイヴ・マシューズから、ドロップキック・マーフィーズ、サージ・タンキアン(System of a Down)、サイプレス・ヒル、キラー・マイクといったジャンルや世代を越えた重鎮たちが名を連ねる。さらに、grandson、ジャック・ブラック、テイラー・モムセン、マット・キャメロンまでが集結するというのだから、チケットの争奪戦は避けられないだろう。先行販売(プレセール)は米国東部時間の5月29日午前10時にスタートし、一般販売は翌30日の同時間に解禁される。詳細については公式ウェブサイトで確認可能だ。これだけのレジェンドたちを一度に目撃できる機会は、間違いなく歴史的な夜になる。
一方で、東海岸で社会的な連帯を掲げるこの祭典が準備されている裏で、ヘヴィメタルの地鳴りも確実に北米全土へと広がっている。90年代のスーパーグループ、Downが2026年夏のヘッドライナーツアー「Strap It Down」を発表し、シーンへの帰還を果たしたのだ。HelmetやSpirit In The Roomをサポートに迎え、アメリカとカナダの主要都市を駆け抜けるこのツアーは、彼らの健在ぶりを証明するものになる。
ツアーは8月15日のアトランタ(The Eastern)を皮切りに、クリーブランドのHouse Of Blues、ピッツバーグのStage AE、トロントのHISTORY、モントリオール、シカゴのRamova Theatre、シンシナティなど、各地の熱狂的なベニューを巡る。そして2週間にわたるヘッドライナー公演のハイライトとなるのが、9月4日のミネソタ州シャコピー(Mystic Lake Amphitheater)での最終公演だ。ここでは、あのSlayerの直接のサポートアクトとして、Suicidal TendenciesやHatebreedと共にステージに立つ。スラッシュメタルの帝王たちとの共演は、ファンにとってこれ以上ない強烈な体験になるはずだ。
Downの快進撃は単独公演だけにとどまらず、秋に向けて大型フェスへの出演も目白押しとなっている。ザック・ワイルドが主催するBerzerkus Festival(ペンシルベニア州スクラントンおよびワンタグ)でLamb Of GodやBlack Label Societyと暴れ回るのを皮切りに、サクラメントでのAftershock(奇しくもPower to the Peopleと同日の10月3日開催)、10月24日にはフォートワースのSick New World Texas、そして12月5日のデンバーでのDecibel Metal And Beer Festへと続く。怒涛のスケジュールだ。
こちらの「Strap It Down」ツアーのチケットは段階的に発売される。アーティストプレセールは水曜日の正午(ET)からパスワード「DOWN2026」で開始。続いてKnotfestやBlabbermouthでのプレセールが木曜日の正午に始まり、一般販売は各都市の現地時間で金曜日の午前10時に解禁される。サウンドチェックの観覧やミート&グリート、限定グッズなどが含まれるVIPパッケージも用意されているため、コアなファンは公式ツアーページを見逃さないようにしたい。異なるジャンルとメッセージ性を持つ二つの巨大な音楽イベントが、2026年後半の北米のライブシーンを確実に熱く染め上げるだろう。